春は新しい一歩を踏み出す季節。それと同時に、「この先どうしよう」と進路に深く迷う時期でもあります。
先日、あるご相談者様とそのご家族との面談を通じて、支援者として、そして一人の人間として、とても大切なことに改めて気づかされる機会がありました。
こんにちは就労選択支援事業所ルリエの佐藤です。
今回は、プライバシーに配慮しつつ、あるご家族の「一歩」のエピソードをご紹介します。
抱えていた悩み:「何からはじめたら良いか分からない」
ご相談に来られたのは、年齢を重ねる中で「社会とのつながり」の必要性を感じ、「働く」というキーワードが見えてきた方でした。
しかし、長い間社会とのつながりが乏しく、働く経験も十分ではなかったため、ご本人もご家族も大きな不安を抱えておられました。
* 「何からはじめたら良いんだろう?」
* 「自分にできることなんてあるのだろうか?」
焦る気持ちと、一歩を踏み出す怖さの間で、心は激しく揺れ動いていました。最初は私たち支援者に対しても、緊張と不安から、強い警戒心を持たれている様子が伝わってきました。
私の支援:焦らず、じっくり、分かりやすく
私は、まず「何かを決定すること」を急ぐのをやめました。
まずはじっくりと時間をかけて向き合い、これまでの思いや不安を丁寧にお聞きすることから始めました。その上で、次のようなサポートを行いました。
1. 選択肢を丁寧に伝える
「働くこと」の選択肢や、サポートしてくれる仕組み(社会資源)について、専門用語を使わずできる限り分かりやすくお伝えしました。
2. ハードルを徹底的に下げる
「まずは、とにかく見にいってみませんか?」と、見学をお勧めしました。
お話を重ねるうちに、ご本人の表情が徐々に和らいでいくのが分かりました。そしてついに、「見学に行ってみたい」と、ご自身の意志で選択してくださったのです。
生まれた変化:本人の主体性と、家族の安心
見学を終えたご本人は、今、大きなステップアップを遂げています。
現在は短時間からではありますが、体験利用へと進まれています。驚いたのは、ご自身の中で「今回の体験の目標」を意識しながら、とても前向きな姿勢を維持されていることです。
また、ご本人様の姿を見て、親御さんにも変化が現れました。
もちろん、今でも心配が尽きないご様子ではあります。しかし、以前よりも「ご本人様の主体性」を信じ、大切に見守るように変化されていきました。
支援者としての気づき:チームだからこそ、開けた道
今回の事例を通じて、私は大切なことを学びました。
どんなに難しいと感じる支援であっても、焦らず、じっくり、丁寧に向き合い続けることで、必ず成果につながる可能性があるということです。
そしてもう一つ、大きな気づきがありました。
この支援は、私たち「ルリエ」だけの力では決して進みませんでした。信頼できる相談員さん、そして温かく迎えてくれた就労B型スタッフさん。地域の専門家たちが手を取り合い、チームで協力したからこそ、ご本人様の安心と一歩につながったのです。
おわりに
「何からはじめたら良いか分からない」
そう立ち止まってしまうのは、あなたが真剣に自分の人生を考えている証拠です。一人で抱え込まず、まずは私たちルリエにお話を聞かせてください。
あなたに寄り添う専門家たちが、チームになって、あなたらしい一歩を一緒に探します。




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