みなさん、こんにちは。就労選択支援事業所ルリエの佐藤です。
令和8年7月31日(金)、つくば市の「就労継続支援B型事業所内 そらいろLounge」にて、ルリエとして初となる中間事業報告会を開催いたしました。
今回は、地域の相談支援機関および就労支援機関、合わせて71事業所様に向けて開催のご案内をお送りいたしました。月末のお忙しい金曜日の夕方という時間帯にもかかわらず、当日は相談支援:5機関・7名様、就労支援:11機関・16名様の、計16機関・23名のみなさまにご参加いただきました。この場を借りて、心より感謝申し上げます。
今回のブログでは、当日の様子や、いただいたご質問、そして報告会を通じて私たちとして見出すことができた、これからの課題についてお届けします。
包み隠さずお届けした、ルリエの「現在地」
報告会では、ルリエが開所してからこれまでの歩みと事業報告を、数字も現状も「包み隠さず」すべてお伝えしました。新しく始まった就労選択支援という仕組みの中で、私たちがどんな壁にぶつかり、どんな手応えを感じてきたのかお伝えしたことに対して参加者のみなさまが非常に真剣な眼差しで耳を傾けてくださったのが印象的でした。
当日の質疑応答より:みなさまからいただいた熱いご質問
報告会の後半では、参加者のみなさまから地域支援の最前線にいるからこその、本質に迫るご質問をたくさんいただきました。その一部を、私の回答とともにご紹介します。
Q1. ルリエにおいて車いすの方の支援はできますか?
可能です。但し当事業所(ルリエ)はスロープや多目的トイレなどお身体に障害がある方の対応を行うための設備が整っていないところが多々ございます。ルリエにてご対応させていただく際は事前にご相談いただきたいです。ちなみに法人内にはバリアフリー施設を備えた事業所もございます。場合によってはアセスメント会場をそちらに変更することも可能です。
Q2. 就労選択支援は、結果として「B型」に繋ぐことが多いのでしょうか?一般就労やA型は少ないですか?
現在の実績としては、確かに就労継続支援B型への繋ぎの割合がやや高めですが、決して「B型ありき」ではありません。ご本人の強みや状況によっては、一般就労やA型への移行、あるいは就労移行支援へのステップアップを提案するケースもございます。一過性の高い目標ではなく、ご本人の「長く、安心して自分らしく働ける場所」を最優先に見極めています。
Q3. 地域資源や当事者の方への「認知不足」という課題をどう捉え、今どんな動きをとっていますか?今後は?
『就労選択支援事業』というまだ新しい制度やルリエの存在が届いていない方が多くいらっしゃることは、私たちの大きな課題です。現在は、相談支援事業所や特別支援学校へのダイレクトな訪問・リーフレット配布を進めていますが、今後はSNSやブログでのタイムリーな発信、今回のようなオープンな報告会や見学会を定期開催し、「ルリエの中身」を外から見える化していく動きを強化します。
Q4. 短期間でアセスメントを行う必要がありますが、その際難しく感じていることや、注意していることは何ですか?
限られた期間(原則1〜2ヶ月)の中で、その方の「すべて」を知ることは容易ではありません。だからこそ私たちが最も注意しているのは、「その瞬間の体調やパフォーマンスだけで判断しない」ということです。過去の背景や、体調の波、緊張の度合いなども考慮し、背景にある「ご本人の本来の持ち味」を多角的に、かつ優しく汲み取るアプローチを徹底しています。
Q5. 就労選択支援を利用するにあたり、障害者手帳の所持は必須ですか?
いいえ、必須ではありません。障害者手帳をお持ちでなくても、医師の診断書や意見書などがあり、市区町村から受給者証が発行されればご利用が可能です。「手帳がないから相談できないかも……」とためらわず、まずは一度お気軽にお問い合わせいただきたいです。
Q6. つくば市で、ルリエ以外の就労選択支援事業所が立ち上がる可能性はありますか?もし立ち上がったらどう思いますか?
制度の広がりを考えると、今後他法人様が立ち上げる可能性は十分にあります。もしそうなった場合、私たちは「競合」ではなく「心強い味方が増える」と歓迎の捉え方をしています。つくば市や周辺地域の就労支援を必要とする方々に対し、選択肢が増えるのは素晴らしいことです。お互いの強みを活かしながら、地域全体の支援の底上げを一緒にしていきたいと考えています。
【感動のエピソード】点から線へ、つながった支援のバトン
また、今回の報告会で私たちの心が最も激しく揺さぶられ、感動したひとコマがありました。それは、あるご利用者の「事例共有」での出来事です。
ルリエの役割は、ご本人の強みや適性を見極め、次のステップ(事業所など)へ適切につなぐことです。しかし本音を言えば、「あの後、元気に過ごされているだろうか……」と、その後の様子がずっと気にかかっているケースもありました。
今回共有されたのは、ルリエから就労継続支援B型事業所へとバトンを繋いだある方のその後の姿でした。
なんと、最初は「週1日」の利用からスタートしたその方が、ご本人のたゆまぬ頑張りと、相談支援専門員のみなさま、そして就労Bのスタッフ様の温かいサポートによって、現在は「週3日」の利用へとステップアップされていたのです。
全体から見れば、まだ小さな一歩、数少ない事例のひとつかもしれません。しかし、私たちが繋いだバトンが地域の中でしっかりと受け止められ、ご本人の成長という大きな実を結んでいる。その事実を知ったとき、私佐藤は、胸が熱くなるほどの感動を覚えました。支援はルリエ単体で完結するものではなく、地域の連携があってこそ活きるのだと、改めて実感させられた瞬間です。
地域の絆を実感した、ありがたい繋がり
今回は直接ケース(事例)を共有している事業所様はもちろんのこと、「まだルリエと直接の連携はないけれど、就労選択支援という仕組みに興味がある」「これから一緒に地域を盛り上げたい」と足を運んでくださった機関様も多くいらっしゃいました。この新しい関心の広がりが、本当に、めちゃくちゃ嬉しかったです。お忙しい中時間を割いてきてくださったこと、感謝感謝の気持ちでいっぱいです。
【これからの挑戦】まだ見ぬ7割の関係機関へ、情報を届けるために
一方で、今回の報告会を経て、私たちが「真剣に向き合わなければならない」と感じた大切な心配事(課題)も見つかりました。
今回、71事業所様にご案内を送り、約2割強の機関様にご参加いただくことができました。しかし裏を返せば、「残りの約7割の関係機関様には、まだルリエの存在や就労選択支援の価値が十分に認知されていないのではないか?」「必要な情報が届いていないのではないか?」という懸念です。
せっかくの素晴らしい仕組みも、知っていただき、使っていただかなければ意味がありません。
この「7割の伸びしろ」に対して、私たちはこれからどうアプローチしていくべきか。もっとオープンに、もっと分かりやすく情報を発信し、地域全体にルリエの輪を広げていく必要があります。
今回の心配を、これからの「確かな原動力」に変えて、より地域に開かれた、頼りにされる事業所を目指して一歩ずつ進んでまいります。
改めまして、ご参加いただいたみなさま、本当にありがとうございました!
これからも就労選択支援事業所ルリエを、どうぞよろしくお願いいたします。



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