【新制度・就労選択支援】ルリエが導入する「BWAP2」とは?客観的なデータと実際の作業環境で“自分らしい働き方”を見つけるヒント

こんにちは! 就労選択支援事業所ルリエの佐藤です。

私たちは2026年1月、茨城県つくば市に開所した障害福祉サービス事業所です。

障害のある方が自分に合った就労先や働き方を自ら選べるよう、原則1か月(継続的な作業体験や観察が必要な場合は2か月)の短期間で、本人と協同して就労アセスメントを行います。

新しい福祉サービスということもあり、「就労選択支援って一体何をするの?」「どんな風に適性を調べるの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、ルリエがアセスメントの一つとして活用している「BWAP2(Becker Work Adjustment Profile 2)」についてご紹介します。

支援者のみなさまと、当事者・ご家族のみなさま、それぞれの視点から見たメリットやルリエならではの強みをお届けしますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

1.そもそも「BWAP2」ってどんなツール?

BWAP2は、対象者の日頃の職業行動や、実習・作業場面での様子を評価者が観察し、職場への適応に関わる力を整理する標準化された就労アセスメントツールです。

「仕事の習慣/態度」「対人関係」「認知能力」「仕事の遂行能力」の4領域・全63項目を0~4点で評定し、仕事のハードスキルだけでなく、身だしなみ、時間管理、コミュニケーションなどのソフトスキルも把握します。

評価結果は、領域ごとの得点やプロフィールとして可視化できます。ただし、BWAP2だけで就労の可否や進路を決定するものではありません。面談、作業体験、本人の希望、関係機関からの情報などと組み合わせ、強み、課題、必要な支援や配慮を整理するために活用します。

 

2.支援機関・支援者のみなさまへ ~ルリエでBWAP2を活用するメリット~

日頃から障害のある方の就労支援や進路相談に携わっている相談支援専門員のみなさま、学校関係者のみなさま、関係機関のみなさまへ、ルリエのBWAP2がどのようにお役に立てるかをご紹介します。

まず最大のメリットは、主観に頼らない「客観的なデータ」が得られる点です。

評価結果をプロフィールとして整理できるため、次の支援方針を検討したり、ご本人・ご家族へ分かりやすくフィードバックしたりする際の共通資料として活用できます。

さらに、働く際に必要な配慮や支援を検討する手掛かりにもなります。「どのような環境なら力を発揮しやすいか」「どのような指示方法が分かりやすいか」を、観察結果や本人の希望と併せて整理することで、企業やハローワーク、支援機関との情報共有がしやすくなります。

ルリエでは、BWAP2だけに頼らず、面談、模擬就労、ワークサンプル、福祉サービス事業所での作業体験などを組み合わせ、多角的にアセスメントします。

就労選択支援は、本人との協同による意思決定を支えるサービスであり、就労の可否を判定したり、進路を一方的に振り分けたりするものではありません。原則1か月の利用期間を活かし、就労移行支援、就労継続支援A型・B型、一般就労などの選択肢について、ご本人が納得して選べるよう支援します。

 

3.当事者・利用者・ご家族のみなさまへ

「働くことに自信がない」「自分に何ができるか分からない」と悩んでいる当事者の方や、そのご家族のみなさまへ、BWAP2を活用するメリットをお伝えします。

BWAP2は決して「できる・できない」を厳しく判定して落とすためのテストではありません。むしろ、自分でも気づかなかった「隠れた強み」を見つけ出すためのツールです。

苦手な部分にばかり目が行きがちですが、「実はこの作業の正確性が人より優れている」「この環境なら集中が続く」といった得意なことがたくさん見つかります。

自分の得意なことや支援が必要なことを、グラフや数字を手掛かりに振り返ることで、「この条件なら力を発揮しやすい」「ここは支援があると安心」といった自己理解を深め、これからの選択に役立てることができます。

 

 

4.ルリエだからできる!独自の強み「BWAP2 × 実際の作業環境」

ルリエの就労アセスメントには、他のツール単体での検査にはない、とても大きな強みがあります。

それが、自法人の就労継続支援B型や地域の協力事業所など、実際の作業場面を活用しながら状況を確認できる点です。

机上の検査だけでなく、実際の作業環境における様子を観察し、BWAP2を含む複数の方法でアセスメントします。「静かな環境と人の出入りがある環境で、集中の続き方はどう変わるか」「実際の作業動線のなかで、どのように動けるか」など、環境との相性や、力を発揮しやすくするための工夫を具体的に検討できます。

ルリエを運営する風株式会社(東京空色グループ)のネットワークや、これまでに培ってきた地域事業所との繋がりがあるからこそ、本人の希望に合わせた多様な環境でのアセスメントが実現しています。

 

 

5.\物差しを制するものは世界(就労支援)を制す‼️/(※ただし勝手に推してます)

ちょっと大げさに聞こえるかもしれませんが、ルリエがこのBWAP2を導入した背景には、「物差し(アセスメントの基準)を制するものは、地域全体の就労支援を制す‼️(=最高にハッピーにする)」という大真面目な野望があるんです。……と、偉そうに語ってしまいましたが、ここで一つ衝撃の告白をさせてください。実はルリエ、BWAP2の開発会社から普及を頼まれた公式アンバサダーでもなんでもありません。完全なる「非公認」です!(笑)ある日このツールに出会い、実際に使ってみたところ、「めちゃくちゃ使いやすい!」「データの出方が素晴らしい!!」と私たちが勝手に大感動してしまったのがすべての始まり。この感動を自分たちだけで終わらせるのはもったいない、つくば市や周辺の地域全体に広めていきたい!という熱量だけで、今こうして勝手に普及活動に励んでいます。それほどまでに惚れ込んだこのツールを『地域の共通の物差し』にしていきたいと考えています。

 

これまでは事業所や学校ごとに評価の視点や記録方法が異なり、情報の引継ぎが難しいこともありました。地域で共通して活用できる評価の視点が広がれば、結果を参考にしながら、本人に合う作業や環境、必要な支援を関係機関で検討しやすくなります。

 

この「勝手に惚れ込んだ物差し作戦」を地域に根付かせ、関わるすべての人をハッピーにする未来を作りたい。

その第一歩として、今後はBWAP2やアセスメントをテーマにした勉強会や情報交換会なども積極的に企画・開催していく予定です!非公認だからこそ(?)、損得なしの純粋な熱量で動いています。この取り組みには、地域の支援者のみなさまのご理解と、心強いご協力が欠かせません。ぜひ一緒に、つくば市や周辺地域の就労支援を盛り上げていきませんか?

 

6.最後に

自分の適性を客観的に知ってみたい方、また、担当している利用者様のこれからの進路に悩んでいる支援者様、まずはルリエに気軽な相談や見学にいらっしゃいませんか?

ルリエでは、契約や利用申請を行う前に、必ず丁寧な「顔合わせ」の場を設けています。本人の意思や安心感を何よりも大切にしていますので、無理に進めることはありません。

勉強会へのご興味や、「そこまで言うなら一度ツールやレポートを見てみたい!」という支援者様からのお問い合わせも大歓迎です。

これからのステップを一緒に見つける第一歩として、ぜひお気軽にご連絡ください。みなさまとお会いできるのを心より楽しみにしております!

参考資料

  • 厚生労働省「就労選択支援について」「就労選択支援 実施マニュアル」(2026年10月16日確認)
  • 合同出版『発達障害の人の就労アセスメントツール BWAP2〈日本語版マニュアル&質問用紙〉』商品案内・質問用紙(2026年10月16日確認)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA